9月18日(金)、TIME SHARING 水道橋にて第3回技術研修会を開催しました。
今回のテーマは 「根切り・山留めのリアルを体感する」。 地下工事で欠かせない“土の力”を、ミニチュア模型を使って 掘って、支えて、崩して学ぶ ワークショップ形式で実施しました。
■ 導入レクチャー:地下工事は「見えない力」との戦い
研修の冒頭では、申請部のメンバーから 土圧・水圧・崩壊のリスク について解説がありました。 普段の図面では線でしか見えない山留めも、現場では「土が動こうとする力」を受け止める重要な構造物です。 参加者は真剣に耳を傾けながら、これから体験する作業のイメージを膨らませていました。
■ ミニチュアで再現!掘って、支えて、崩してみる
今回の研修の目玉は、透明ケース・砂・段ボール・割り箸などを使った 山留め模型づくり です。
親杭横矢板工法を模型で再現する作業を、班ごとに分かれて進めました。 割付図を設計図として、親杭模型と矢板に見立てたバルサ材(木製の棒)を使い、土留めのしくみを体験します。

親杭の割付が終わると矢板をはめ込み、実際に掘削をミニチュアで再現。 掘り進める途中で矢板が崩れたり、ピッチが合わなくなったりする場面もありましたが、最終的には掘削壁が親杭と矢板でしっかり止まる“手応え”を体感でき、参加者からは思わず笑顔がこぼれました。
最後に、基礎コンクリートに見立てた発泡スチロールを配置し、山留め・掘削・基礎の関係性を理解するワークとなりました。

■ディープウェル工法の模型でさらに理解が深まる
後半は、地下水の影響を理解するために ディープウェル工法の実験 を行いました。
まず、シートパイルなど鋼矢板の基礎解説を行った後、水槽にハイドロカルチャーを用いて地盤と山留めの模型を再現。 ディープウェル工法がない場合とある場合 の違いを体験してもらいました。
ディープウェルがない状態では、水を流し込んで雨天時を再現すると、掘削地盤が崩壊する様子を確認できました。 一方、ディープウェル工法を施した模型では、ポンプアップしながら水が流れ込む状況を再現し、根切り底の水位が下がる様子を観察してもらうことができました。

■ 発表と総括:図面と現場がつながる瞬間
参加者からは 「水があると崩れ方が変わる」 など、実験を通じて得た気づきが共有されました。最後にベテラン社員から、実際の現場での経験談を交えた総括があり、模型で起きた現象が“現場のリアル”とつながる時間となりました。
今回の研修は、地下工事の難しさと面白さを体験しながら学べる内容となり、 年間テーマである 「もっとしくみを面白く。なぜなぜアンテナを立てよう!」 にもぴったりの研修となりました。
準備を進めてくださった申請部の皆さん、ありがとうございました。